Column by Court of freedom

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Re-Creation

ブランディングとは再創造の物語。商品であればそのものの力、ブランドであれば目標や夢、企業であれば創業の志。もともとそこにあった、それらについて抱く「最も偉大なヴィジョンの、最も壮大なヴァージョン」として再創造する。Re-Creation=Recreation!オートクチュール・ブランドは、持つときだけでなく、できあがるまでのプロセスのすべてが楽しい。それはだれにとっても、ワクワクする体験だ。

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作り手の想い。

ものを作っている人には、絶対に想いがある。薬剤師の兄が、妹メイベルにボーイフレンドを振り向かせるために考案した、メイベリンのマスカラ誕生のエピソードのように。「ああ、いいものができた。みんなに使ってもらいたい」それが売れればいいのではなく、それがある毎日を、その先にあるしあわせを売りたい。ものを売るということは、作り手の想いを広げていくこと。たったひとりからでもいい。そこから無限の可能性がはじまる。

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すなおに伝える。

何がいちばん伝わるか。それは自分が感じていること。ある日、ベーグルショップでオーダーしたら「はい!世界一おいしいスモークサーモン&クリームチーズベーグルをお作りします!」と言ってくれたスタッフ。自分の想いを相手に伝えるという行為は、セールストークではなく、シンプルに伝えたい想いを伝えるということ。自分の大切なものを伝えたいから「すごいですよ!」って言ってしまう。愛用者としての立場で代弁することが大切。

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体験できますか?

右脳の時代がどんどん進んでいる。「必需品、いい品質、安い」から「おもしろい、楽しい、気持ちいい」へ。マーケティングはちゃんと、進化や進歩をしているだろうか?直感的なコミュニケーションが大切。五感を通してそれぞれの人の内側にある喜びに届くこと。理屈ではなく、ちょうどいい塩梅で心に鳴り響くツボをどう押さえるかが腕の見せ所。そして、それをお客様が、商品から物的環境(空間デザインやサインなど)まで、すべての場で体験できるかどうかにかかっている。